報告された事象:
画面Aで入力したデータと画面Bで入力したデータが不整合。いろいろしている内に差異が生じたと思われる。
仕様:
Aの画面で入力したデータは最新情報のみ登録、更新される。Bの画面で入力したデータは赤黒データが登録され、登録データの合計したた情報が結果が画面に表示される。業務上一定の時点でBのデータを全て合計するとAの入力情報と一致する。なお、Bで入力して作成されたデータはどこからも消されない 。
切り分けた内容:
1.事象の確認。報告のとおりAとBのデータは一定の時点の状態であるにも関わらず、差違があることを確認。
2.報告者から伝えられた入力内容はエビデンスにあるが、再現手順が曖昧なため、テスト環境で再現手順を模索、実施した。Aのみ登録され、Bが登録されないパターンがないか、業務フロー、入力内容を疑って動作確認する。
→再現せず。正常動作する。
3.データの調査。入力した以外のデータを確認。
→事象の認識誤り。Bは報告された入力内容以外に過去に入力した赤黒データが存在しており、その赤黒データが合計しても相殺されない状態だった。
故障原因:
人為的に赤黒データが一部削除されたことによる。ヒューマンエラー。
コメント(切り分けへの改善点):
調査する際に前提条件が成り立っているかを確認するべきでした。入力内容が報告されたものがすべてとは限らないので、過去に入力がないかを疑い、赤黒データが相殺されている前提条件が崩れていないかを疑う必要がありました。