働き方改革と自己改革

働き方改革について。
会社員で給与所得800万円を超える人の税負担を上げ、早期退職者を募るこの頃。
テレビのワイドショーや討論番組では、バブル入社世代の一掃だとの話を耳にします。

三十年以上仕事してるような人たちへのインタビューで
「会社のために、会社に言われたとおりやってきたんだから、最後まで会社に面倒を見てもらうのが当たり前。」
「良い大学に入って、良い会社にいけば、良い人生がおくれると聞いてきたのに会社に裏切られた。」
という回答がありました。

これを聞いて残念に思いました。

「会社に言われたとおり」「良い会社に」とはなんでしょう?

そもそも「会社」とは?
会社とは、経営をするために人を使う人、労働して対価を得るため人に使われる人に二分して構成される組織体。
労使、課長以上の経営を担う上級職と一般社員、といった関係のある組織です。

ということは「会社に言われる」を正しく言えば「経営者に使われる」ということです。
ならば、これは経営者側でなく労働者側の発言です。

「良い会社」を正しく言えば「正常な経営がされており、安定した利益が出る」といったところでしょう。
ならば、正常な経営・安定した利益を出すのは、良い大学へ行った人でなく、良い経営をしている人です。

三十年以上前に雇った会社は、その人たちに対して、「会社の面倒を見る」「良い会社にする」人になってほしかったのではないでしょうか。

「日本死ね」のように「会社のため」や「会社に言われ」という誰にも責任のないかのような言葉を使っている人たちが、
「会社を裏切った」人たちではないでしょうか。

自分勝手な発言していることに、甘えを感じて残念に思いました。

残念な人にならないためには?
年功序列で対価の上がる会社はいまだ多いですが、自動的に対価が上がるのなら、それ相当の労働をすべきです。
労働を「作業」と思っていて、作業をする立場でないと感じているなら、人を使って作業をさせる立場になるべきです。
自分の対価が適切なものか、時給単価に換算して見直してみましょう。
時給950円のコンビニエンスストアの店員の何倍の価値が生み出せているのでしょうか?

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